<![CDATA[
都市の真ん中にある水族館が、遠く離れた地域の自然を守る。そんな壮大な物語が、北海道・札幌のAOAO SAPPOROで始まっています。一羽の愛らしいペンギンをきっかけに、絶滅危惧種キタサンショウウオの保全へと繋がるこの取り組みは、私たちに新たな気づきと感動を与えてくれるでしょう。今回は、AOAO SAPPOROと標茶町が織りなす、未来志向の地域共創についてご紹介します。
都市型水族館が描く未来:地域共創と環境保全の新たな形
札幌中心部に位置するAOAO SAPPOROは、ただ生き物を展示するだけの場所ではありません。提唱する「生命のワンダー ~みえないものがみえてくる~」という理念のもと、北海道の豊かな自然や地域の未来を見据えた、先進的なプロジェクトに挑んでいます。その一つが、この度締結された北海道標茶町との包括連携協定です。この連携は、都市の水族館が持つ「伝える力」と、地域の自然保全への情熱が見事に融合した、まさに現代社会が求める「地域共創」の好事例と言えるでしょう。ビジネスの視点で見ても、このようなサステナブルな取り組みは、企業の社会的責任(CSR)の模範となり、新たな価値創造の可能性を示唆しています。
ペンギン「シベチャ」が繋ぐ命の物語:絶滅危惧種キタサンショウウオを守る挑戦
今回の地域連携のきっかけは、2025年6月にAOAO SAPPOROで誕生したキタイワトビペンギンの雛に、標茶町に由来する「シベチャ」という愛称が名付けられたことでした。人気者のペンギンに地域の名前を冠することで、多くの人々に北海道の多様な魅力を届けることができます。愛称「シベチャ」は、標茶町の広大な自然を思わせる、活発な性格の持ち主だそうで、元気に成長中です。
キタイワトビペンギンは、体長約55〜65cm、頭部の黄色い飾り羽がトレードマークで、岩場をジャンプして移動する姿が特徴です。
「シベチャ」の命名と並行して、AOAO SAPPOROは標茶町の天然記念物であり、環境省レッドリストで絶滅危惧ⅠB類に指定されている「キタサンショウウオ」の保全活動も展開しています。この小さな両生類は、国内では釧路湿原周辺など限られた場所にのみ生息し、背中の真ん中を走る黄金色の帯模様が美しい生き物です。
AOAO SAPPOROの生物担当スタッフは標茶町を訪問し、キタサンショウウオの生息域調査や卵嚢の採取を実施。水族館で卵を丁寧に保管・育成し、幼生が陸に上がれるまで育てた後、再び標茶町へ放流するという、持続可能なサイクルを確立しています。2026年春頃には、館内での展示も予定されており、都市にいながらにして環境保全の重要性を肌で学ぶ貴重な機会となるでしょう。
標茶町の豊かな自然とAOAO SAPPOROの連携が生み出す価値
2025年9月29日に正式に締結されたこの包括連携協定は、標茶町の豊かな地域資源を最大限に活用し、「過去と未来、地方と都市、若者と高齢者、リアルとデジタル、遊びと生活、人と自然といった、ありとあらゆるものをつなぐ感動と発見のコミュニティ」を育むことを目的としています。北海道の東部に位置する標茶町は、釧路湿原国立公園など壮大な自然を有し、貴重な動植物の宝庫です。基幹産業である酪農業からは、豊かな乳製品が生まれています。
この連携は、単なる地方創生に留まらず、都市と地方がそれぞれの強みを活かし、未来の地球と生命のために何ができるかという問いに対する、具体的な答えを示しています。AOAO SAPPOROの専門知識と標茶町の雄大な自然が結びつくことで、地域社会の発展に寄与し、私たち一人ひとりが環境問題について考えるきっかけを提供してくれるのです。
札幌中心部からアクセス抜群!AOAO SAPPOROで特別な出会いを
この素晴らしい連携の舞台となるAOAO SAPPOROは、札幌市営地下鉄「大通」駅から徒歩3分、札幌市電「狸小路」停留場から徒歩1分と、札幌中心部から鉄道でのアクセスが非常に便利です。お仕事帰りや休日のちょっとしたお出かけにも最適ですね。
特に、標茶町および斜里町の町民の方には朗報です。2025年12月31日(水)まで、AOAO SAPPOROに無料で入館できるキャンペーンが実施されています。現住所や出身地を証明できる身分証明書を持参すれば、ご自身はもちろん、小学生以下のお子様も保護者の身分証明書で無料で入館できます。この機会に、ぜひ「シベチャ」や他の海の生き物たちに会いに来てください。
年間パスポート「すいぞくかんクラブ」もおすすめです。生物に関する体験プログラムやイベントへの優先参加、商業施設「moyuk SAPPORO」対象店舗での割引など、特典が満載で、有効期限前の更新で最大20%割引になるお得な制度も用意されています。
AOAO SAPPOROの施設概要は以下の通りです。
* 開業日: 2023年7月20日(木)
* 所在地: 札幌市中央区南2条西3丁目20番地 moyuk SAPPORO 4階
* 交通:
* 札幌市営地下鉄南北線・東西線・東豊線「大通」駅徒歩3分
* 札幌市電「狸小路」停留場徒歩1分
* 営業時間: 10:00〜22:00(最終入館 21:00)※時期により変更あり
* 休館日: 年中無休 ※施設メンテナンス等による臨時休館の場合あり
* 公式HP: https://aoao-sapporo.blue
* 公式Instagram: https://www.instagram.com/aoao_sapporo
* 公式X: https://x.com/aoao_sapporo
持続可能な未来へ、水族館から始まる地域共創の旅
AOAO SAPPOROと標茶町の包括連携協定は、一羽のペンギンがきっかけとなり、絶滅危惧種の保全、そして地域全体の活性化へと広がる、感動的な物語です。都市の水族館が持つ「伝える力」と、地域の豊かな自然、そしてそこに暮らす人々の熱意が結びつくことで、想像以上のシナジーを生み出しています。これは、私たちが生きる社会において、「地域共創」がいかに重要であるかを改めて教えてくれる事例ではないでしょうか。
AOAO SAPPOROの「生命のワンダー」という理念が、遠く離れた標茶町の自然の中で、着実に花開こうとしています。この連携が、未来の北海道、そして日本の自然と人々の暮らしに、どのような素晴らしい影響を与えていくのか、ぜひあなたの目で確かめてみませんか。札幌への出張や旅行の際には、AOAO SAPPOROを訪れて、この「ペンギンが繋ぐ命の物語」を体感し、北海道の豊かな自然と、それを守り育む人々の想いに触れてみることをおすすめします。
]]>