【実務効率化】AI議事録サービス「Notta」連携ハードウェア「Notta Memo」が登場

会議後の議事録作成やインタビューの文字起こしは、多くのビジネスパーソンにとって負担の大きい作業であろう。録音を聞き返す時間、手作業での入力、不明瞭な音声への対応など、非効率なプロセスが少なくない。

近年、AI技術の進化により、音声認識を活用した議事録作成ツールが登場し、この課題解決に貢献している。その中でも高い文字起こし精度で知られるサービス「Notta」が、この度、専用のハードウェア「Notta Memo」の一般発売を開始した。

議事録作成の課題とAI技術の進化

ビジネスシーンにおける会話は、重要な情報源である。しかし、その内容を正確に記録し、共有するための議事録作成は、多くの時間を要する定型業務となりがちである。特に、会議やインタビューの参加者が増えたり、周囲の環境音が多い場所での録音では、後からの文字起こし作業がさらに困難になる。

AI議事録ツールは、この文字起こし作業を自動化し、効率化を図るものである。しかし、AIの認識精度は、入力される音声の質に大きく左右される。どんなに高性能なAIでも、ノイズが多い、声が不明瞭といった低品質な音声データでは、正確な文字起こしは期待できない。

Nottaはこれまでソフトウェアとして高い精度を実現してきたが、「最高の音質で、もっと手軽に録音したい」というユーザーニーズに応えるため、専用ハードウェアであるNotta Memoの開発に至ったのである。

AIボイスレコーダー「Notta Memo」の概要

Notta Memoは、ビジネスシーンでの利用を想定したデザインと機能を備えている。

Notta Memo

外観は、手のひらサイズのコンパクトなカード型デザインである。スマートフォンよりも小さく薄いため、スーツのポケットや小さなバッグにも容易に収納できる。会議室に置いても目立ちすぎず、洗練された印象を与える。

このデバイスの最大の特徴は、その集音機能にある。高精度な文字起こしを実現するため、合計5つのマイクを搭載しているのである。

Notta Memoのマイク

具体的には、高感度でクリアな音を捉える4つのMEMSマイクに加え、周囲の騒音を抑制し、話者の声をピンポイントで拾う骨伝導マイクを1つ搭載している。これにより、会議室の雑音やカフェでの打ち合わせなど、様々な環境下でもNottaの文字起こし精度を最大限に引き出す高音質での録音を可能にしている。

また、Notta Memoで録音された音声データは、Wi-FiやBluetooth経由でNottaアプリに自動転送される仕組みとなっている。

Nottaアプリ連携

これにより、録音終了後すぐにNottaアプリ側で文字起こしが開始されるため、ユーザーは手動でのデータ転送やアプリ起動の手間を省き、効率的に次の作業へ移行できる。

ビジネスにおける「Notta Memo」の価値

Notta Memoを導入することで、ビジネスパーソンは議事録作成プロセスにおいて複数のメリットを享受できる。

まず、高音質での録音とNottaの高いAI精度が連携することで、文字起こしの精度が向上し、聞き返しや修正作業の時間を大幅に削減できる。これにより、議事録作成にかかる全体時間を短縮し、コア業務に集中することが可能となる。

また、Nottaアプリ上では、文字起こしされたテキストの編集、キーワード検索、AIによる要約生成など、Nottaが提供する多彩な機能を利用できる。これにより、議事録を単なる記録としてだけでなく、情報資産として効果的に活用することが可能となる。特定の情報を素早く見つけ出したり、会議の要点を短時間で把握したりすることができるのである。

さらに、Notta Memoは専用デバイスであるため、会議中にスマートフォンを録音のために長時間占有される心配がなくなる。これは、会議中にスマートフォンで資料を確認したり、他のタスクを行ったりする必要があるビジネスパーソンにとって、実用的なメリットと言える。

価格とコストパフォーマンス

Notta Memoの価格は23,500円(税込)である。一般的なボイスレコーダーと比較すると高価に感じられるかもしれない。

しかし、Notta Memoは単なる「録音機」ではなく、NottaのAI議事録サービスと連携し、その機能を最大限に引き出すための専用デバイスである。議事録作成時間の短縮、文字起こし精度の向上、情報活用の効率化といったメリットを考慮すると、これは「高精度な音声データ活用システムへの投資」と捉えることが適切である。

日々の業務における時間削減や、重要な情報の正確な記録・活用という観点から見れば、そのコストパフォーマンスは十分検討に値すると言える。

Notta株式会社とセキュリティについて

Notta Memoを開発・提供するNotta株式会社は、「会話から無限大の価値を発見」をビジョンに掲げ、音声認識・自然言語処理技術を応用したサービスを展開している企業である。

ビジネス利用において特に重要となるセキュリティ面にも注力しており、情報セキュリティに関する国際的な認証であるISO27001やSOC 2 Type2を取得している。これらの認証は、厳格な情報管理体制が構築されていることを示すものであり、上場企業や政府・自治体といった高いセキュリティ基準が求められる組織へのサービス提供実績もある。

NottaサービスおよびNotta Memoを通じて取り扱われる音声データや議事録データが、強固なセキュリティ基盤によって保護されていることは、ユーザーが安心してサービスを利用できる大きな要因となる。

購入方法

Notta Memoは、現在Amazonオンラインショップにて一般発売されている。

Amazonオンラインショップ: https://www.amazon.co.jp/dp/B0F7KCQMD1

上記リンクから商品詳細を確認し、購入することが可能である。製品仕様や他のユーザーレビューなどを参考に、導入を検討されたい。

まとめ

AI議事録サービス「Notta」と連携するAIボイスレコーダー「Notta Memo」は、議事録作成の効率化を真剣に考えるビジネスパーソンにとって、強力なツールとなり得る。

特に、以下のようなビジネスパーソンにおすすめである。

  • Nottaサービスを既に利用しており、さらに文字起こし精度を高めたい
  • 会議やインタビューの録音音質に課題を感じている
  • 会議中にスマートフォンを録音専用機として使いたくない
  • 議事録作成にかかる時間と手間を大幅に削減したい
  • 携帯性に優れた専用の録音デバイスを探している

Notta Memoは、議事録作成プロセスを革新し、ビジネスにおける「会話からの価値発見」をよりスムーズかつパワフルにサポートするデバイスであると言える。2025年6月16日より一般発売が開始されているため、興味を持たれた方はぜひ詳細を確認されたい。

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