大阪・関西万博では、世界中の文化や技術が集まる一方で、日本の各地域の魅力に触れる機会も豊富に用意されています。中でも、ビジネスの視点からも興味深い多面性を持つのが「地域DAY」イベントです。今回は、2025年7月16日(水)にEXPOホール「シャインハット」で開催される「恐竜王国福井DAY」に注目してみましょう。
単に「恐竜」というインパクトだけでなく、知的好奇心をくすぐる学術的な展示や、心を整える伝統文化など、福井県の奥深さに触れることができる特別な一日となりそうです。
万博で地方の「今」と出会う価値
大阪・関西万博は、未来社会の実験場であると同時に、日本の多様な地域がその魅力を発信する絶好の機会です。特に「地域DAY」は、特定の県の文化、産業、歴史を凝縮して体験できるプログラムであり、遠方まで足を運ばずとも、その土地の「今」を感じられる貴重な場と言えます。
ビジネスパーソンにとって、こうした地域の取り組みや文化に触れることは、新たな視点やインスピレーションを得るきっかけにもなり得ます。福井県が万博という大舞台でどのようなメッセージを発信するのか、そこに地域の持つポテンシャルや未来へのビジョンが見えてくるかもしれません。
恐竜だけじゃない!福井DAYの多層的な魅力
「恐竜王国福井DAY」は、3部構成となっており、各部で異なる福井県の魅力が紹介されます。共通演目として、迫力満点の「超リアル恐竜ライブショー『ディノ・ア・ライブ』」や、全米制覇の実績を持つ福井商業高校チアリーダー部「JETS」によるチアダンスショー、そしてクリエイティブディレクターを務める辻元舞さんのトークが楽しめます。
さらに、各部では福井県の異なる側面を深掘りする演目が用意されています。
- 1部:「最新科学と伝統の響き」 – 福井県立恐竜博物館からの生中継では、世界初公開のティラノミムスや日本初公開のスピノサウルスなど、最新の恐竜研究に触れることができます。また、勝山左義長ばやしや芦原温泉旅館協同組合による伝統芸能も披露されます。
- 2部:「地球の記憶と祭りの熱気」 – 世界で唯一7万年分の年縞が堆積する水月湖の福井県立年縞博物館から生中継。11年ぶりに掘削された年縞の特別公開は、気の遠くなるような地球の歴史を感じさせる貴重な機会です。勝山左義長ばやしも再び登場します。
- 3部:「禅の世界と祭りの躍動」 – 曹洞宗の大本山・永平寺の老師による椅子坐禅体験は、忙しい日常から離れて心を整える静かな時間を提供します。その後、小浜放生祭の合同演奏が県外で初披露され、会場は熱気に包まれます。
恐竜、最新科学、地球史、禅、伝統芸能と、これほど多様な要素が一日に凝縮されているのは驚きです。自身の興味や関心に合わせて、参加する部を選ぶのも良いでしょう。
シャインハット内の多目的ホールでは、福井県の観光PRや物産展、伝統工芸品の展示も行われるため、ステージと合わせて福井県の魅力を満喫できます。
万博会場へのアクセスと福井DAY参加のヒント
大阪・関西万博の会場へは、主に鉄道を利用してアクセスすることになります。大阪メトロ中央線「コスモスクエア駅」から万博アクセス線(ニュートラム)に乗り換えて「夢洲駅」へ向かうルートが中心です。会場に到着したら、シャインハットを目指してください。
「恐竜王国福井DAY」のステージは、各部約500席の自由席が予約なしで用意されているとのこと。万博会場を訪れる予定がある方は、ぜひこの機会に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。福井県の多様な魅力に触れることで、新たな発見やインスピレーションが得られるかもしれません。
編集部より:福井DAYで広がる視点
今回の「恐竜王国福井DAY」は、単なる地域紹介に留まらず、太古の生命、地球の歴史、禅の思想、伝統文化といった、普段なかなか触れる機会のない多様なテーマが盛り込まれています。特に、ビジネスマンの皆さんにとっては、最新科学や学術的な視点、あるいは禅によるマインドフルネス体験など、仕事や日常生活にも通じる学びや気づきがあるかもしれません。
万博という非日常空間で、福井県が発信する「今」と「伝統」に触れることは、きっと記憶に残る体験となるでしょう。2025年7月16日(水)は、ぜひシャインハットで福井県の魅力に触れてみてください。あなたの万博体験が、さらに豊かになるはずです。
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